柳田 聖山

  知友去跫々  洛陽残長松

  轟々新選組  泪不奪我

 

  身辺寂寥ですが、人類の誓い、更めて深く確認、誓願の本を書くつもり也。

殺仏殺祖のことも

 

  このところ、毎朝五絶ができます。知友のことは、せめてもの弔慰です。

 

憶隆太郎道人

 

  西源同火人

  坐断四山薪

  君看双眼色

  学海波瀾震

 

 

 夢会梶山氏

 

  東山左底辺

  新約紙屋川

  玄沙不堕獄

  君尽般若渕

 

(柳田道人が協会費納入時、郵便振替紙、通信欄に書いてこられたものをご了解を得て掲載した)

 

 

 

「夢に梶山氏に会う」

柳田 聖山 

旧約洛東の寺 落草大文字 我れは恨む謝三郎 君は呑む般若の疑

  五十年昔、洛東禅林寺で君は家庭をもち、私は南禅にいて頻りに往来したものだ。ところが私(柳田)が左大文字の下に家庭をもつと、君も又紙屋川の岸に移った。手を携えて船岡山を歩き、杉本苑子の玄沙地獄について語りあったが、君はすでに中観般若学の大家で、私の疑団のことなど、全く気にせぬ様子であった(旧約は、円観の三生説をふまえる)。